2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(第30回)業績相場を考える

次に来る本格上昇が、業績相場と位置づけられるのは間違いありません。 日本経済は、長いゼロ金利時代を終って、金利正常化の時代を迎えようとしています。もし金利上昇に向けて無事に離陸(ソフト・テイクオフ?)できれば、失われた90年代のロスを取り戻す…

(第29回)上値はどのくらいか?

少し前まで、市場の関心はもっぱら下値の方向にありました。ここにきての上昇で、上値のことにも考えが及ぶ状況にようやく戻ったわけです。ただし、現在のところ、株価の堅調さのわりに、市場のムードは好転していません。多くの人がこの間の上昇を横目にし…

(第28回)萎縮したマインドの行方

日本株は、外人買いを背景に堅調な動きを続けています。だれもが厚い壁と考えていた7月の戻り高値を抜いてきたのですから、基調は非常に強いと考えなければなりません。しかし、それにもかかわらず、出来高はむしろ減少しており、ネット証券や外務員の営業成…

(第27回)日本株の基礎的状況

第1四半期の決算発表があらかた終了し、日経新聞の集計では、経常利益で前年同期比15%の増益になったと報じられました。電機が69.5%、商社が45.6%の高い伸びを示し、全体を牽引しています。ほとんどの企業が通期の予想数字を据え置いたものの、今後増額修…

(臨時)銘柄分析 双日(2768)

8/1終値373円 (今年高値766円1/5、安値348円7/19) 会社予想1株利益97.3円、PER―倍 6月末1株株主資本(-213)円(17.5%) 7/27昼決算発表 投資判断:押し目買い 想定下値:①350円、②333円(悲観PER 9倍) 想定上値:①420円、②615円(楽観PER13倍)注意点:MS…

(第26回)転換点の考察

日本株相場のもっとも大きな転換点は、90年1月4日です。この日を境にして、日経平均38,915円を高値とする日本株の凋落が始まりました。 一方、日経平均が7,607円の安値をつけた03年4月28日は、現時点ではその歴史的な意味が確定していないものの、今後時間の…